- 子どもの部活動は応援したい。でも勉強も頑張ってもらいたい。
- 中学生にしてはハードな部活。勉強と両立できないならやめさせた方がいいんじゃない?
- 部活から帰ってきた中学生が勉強しない。毎日「勉強しなさい」と言い続けるのはつらい。
うちの中学生、毎日部活で疲れて帰ってくるから全然勉強しなくて…
中学生の部活って、意外とハードだよね。
うちも全然しなくて、ついつい「勉強しなさい」とか言っちゃってた。
もう、部活やめさせた方がいいのかな~!
ちょっと待って!
やめさせなくても、両立できる方法あるよ。
中学生の勉強と部活動の両立。
本当に大変ですよね。
うちの中学生も、部活から帰ってきたら必ず「疲れた~!!」と言いながらソファにゴロンでした。
そしてついに、成績が下がり始めたのでした(T_T)
なかなか宿題せず、ダラダラとしている中学生に
「いつまでダラダラしてるの!」
「早く勉強(宿題)しなさい!」
と言い続け、私も嫌になってしまいました。
成績がどんどん下がり始めた理由
その頃は、部活の大きな大会が続いたこともあり、休日も含めて毎日みっちり練習して帰ってきました。
やはり疲れがあったのか、宿題するまでにかなりの時間を要しました。
そして丁度そのころ、スマホを購入したばかりだったので、余計に勉強しなくなっちゃったんです。
うちでは宿題以外に、通信教育を毎日1レッスン行うという約束がありました。
ですが、それすらしなくなっていました。
1日15分~30分でできる量なのにです。
私は当時末っ子の世話で忙しく、中学生の子は放置してしまっていたため、成績がみごとに落ちてしまったというわけです。
詳しくはこちらをどうぞ↓
「部活やめたい」と言い出した
「もう部活やめようかな」
「部活やめたい…」
毎日忙しく、成績も落ちてきた頃、そんな事を言い出しました。
理由をたずねてみると
- 毎日の練習がハードだから
- 休みの日の自主練を強要されるから
- その自主練を家庭の用事でやむを得ず休んだ時に、「さぼった」と責められたから
- 成績がどんどん落ちて、焦りがあるから
という理由でした。
部活をやめれば勉強ができるようになるのか
すぐにあきらめず、最後までやり通してほしい
子どもの意見を聞きながら、そんな思いを抱いていましたが、ここは否定せず「そうなんだね」と聞き役に徹しました。
昔の私なら、「自分が言ったことなんだから、最後までやり通せ~!!」などと言っていたかもしれません(^^;)
全ての意見(というより愚痴でしたが)をうちの子から聞いた後、私が思ったことを伝えてみました。
「ハードな練習で体がつらい」
「部活の人間関係で心がつらい」
というのは、やめることで解消されるかもしれない。
だけど、
部活やめたからって勉強ができるようになるのか?
うちの子は、塾には行きたくないと言っているので、部活をやめたら、その時間は家で過ごすことになります。
時間がたくさんできる分、余裕を持つでしょうから、きっと勉強以外の時間に当ててしまうのではないかと考えました。
「部活動をやめさせただけで成績が伸びるケースは少ない」
そう言っている教育者の方も多くいます。
”時間に制限をかけることが集中力を高める”ということは良く知られているので、
むしろ部活があることで、時間に制約をかける方が、勉強に集中できるケースもあるんだと。
うちの中学生は、きっとそのタイプじゃないかなと思ったわけです。
そんな私の思いを話したら、「次の大会が終わるまでは頑張ってみる」と言いました。
部活動と内申点は関係するのか
そもそもうちの子が部活を入った理由が
「仲の良い友達が部活に入ったから」いうものでした。
ついでに「高校入試に有利になるでしょ」とも言っていました。
よこしまな理由だなあとは思いながらも、見守っておりました(^^;)
でもそんな理由で入っちゃうと、簡単にやめたくなるものですね。
純粋に部活が好きで入ったわけじゃなかったんですから。
そんなことを思い出しながら、ちょっと気になったことがありました。
それが「部活動と内申点」の関係です。
うちの子は、高校入試に有利だからと言っておりましたが、そもそも部活に入っていただけで有利になることってあるのでしょうか?
そう思って、調べてみました。
その結果、結論としては
「地域や学校によって異なる」ということでした。
では、どの地域が「部活動を入試で評価している」のでしょうか。
部活動と内申点については、文部科学省で都道府県に対する調査が行われたようです。
「NHK NEWS WEB」の記事で詳しく書かれてあったので、とても参考になりました。
興味のある方はぜひご覧ください↓
この記事によると、少なくとも「33の道府県で部活動を評価対象とすることがある」ことがわかっているようです。
(東京都は部活動を評価の対象としていない)
そのうち、埼玉県と佐賀県の2県は「顕著な成績がある場合は加点」としています。
ちなみに、うちの子が希望している高校と県のホームページを調べてみると、
推薦枠では出願の要件に「スポーツ活動」も含まれており、部活に入っているだけでなく、その実績も問われるとのことでした。
ですが、一般入試では特に問われていませんでした。
部活は続けることになりました。
以上のことを含めて、中学生なりに色々考えたようでした。
結果、「続ける」ことになりました。
続けることにした理由は
- 大きな大会を終え、それなりの結果を残したため、努力して得られた結果が嬉しかったから
- 自分自身が上達していくのを実感したようで、部活が楽しくなってきたから
だそうです。
正直、内申に関係なければやめちゃうのかなと心配していたのですが、部活を「楽しい」と思えるようになった事に私も安心しました。
部活と勉強を両立する方法を試してみました
部活を続けると決まれば、あとは両立する方法を考えるだけです。
帰ってきて疲れている子どもに、「勉強して」はもう言えないなと感じ始めていたので、何かいい方法はないかと段階を追って考えてみました。
部活と勉強を両立するためのステップ1
1日のスケジュールを確認する
まずは、うちの子の1日のスケジュールを紙に書き出してみました。
大まかに書くと、
6:45頃 起床
7:30頃 登校
19:00頃 帰宅
22:00 就寝
と言う感じです。
帰宅してから就寝まで、3時間もあるじゃん!
そう思われるかもしれません。
ところが帰ってきてから、うちの子が「やるべきこと」はこちらです↓
- 夕飯を食べる(20分程)
- 宿題(30~60分)
- お風呂に入る(40分程)
- 制服のアイロン(15分程)
- 明日の準備(10分程)
全てを終えるのに長くて2時間半くらいかかってしまいます。
ささっと終わらせてしまえば、もっと短縮できるのだと思うのですが、
のんびり屋のうちの子には、これが限界のようでした。
特にお風呂の時間がとにかく長くて、何度も注意しているのですが、なかなか短くできず…。
ちなみにアイロンがけは、自分でできたほうが良いと思うので毎日させていますが、
テスト前など勉強に時間を割きたい時は、私が代わったりもします。
全部で2時間半なら、あと30分残っているんじゃ?
そうなんですが…
それは次のステップで出した「ゆずれないこと」のために必要な時間なんです。
部活と勉強を両立するためのステップ2
「これだけはゆずれない」ということを書き出す
部活と勉強を両立する上で、時間の使い方がカギになってきます。
ですが、全て勉強のために時間を使うわけにはいかないので、「これだけはゆずれない」ということを書き出しました。
- 自分の時間が欲しい(スマホを見る、絵を描く、漫画を読む)
- 睡眠時間を7~8時間確保してほしい
成績を上げたいなら、自分の時間が欲しいとか、そんなこと言っている場合じゃない。
寝る間も惜しんで、勉強すべき。
という考え方の人もいるかもしれません。
でも「追い込むだけでは、効率の良い勉強はできない」というのが、私の考えです。
睡眠時間と勉強効率については、「しっかり睡眠をとるべき」だと証明されていますし、
自分の時間を確保して、リラックスできる時間をあえて作ることで、その後の集中力を高めることができるそうです。
うちの中学生は、特にこの時間を大切にしていて、自分の時間をできるだけ長く確保できるように、毎日の宿題を集中してやっています(^^)
部活と勉強を両立するためのステップ3:
確保できる時間帯を探す
平日、部活から帰ってきた後の時間は「やるべきこと」と「ゆずれないこと」で精一杯なので、朝しかないと気づきました。
朝1時間早く起きることができれば、少なくても1週間(平日だけ)で5時間の時間が確保できます。
でも朝が弱い中学生の子を、どうやって朝勉強させるか?
じっくり考えてみました。
朝の勉強を習慣化するためには
「早起きの習慣化」
「勉強の習慣化」
という2つの習慣化が必要になります。
ただ、人が何かを習慣化しようと思ったら、2つ同時にするのは難しいんです。
なので、今回はまず勉強の習慣化を先に試してみることにしました。
目的もなくただ早起きするのは、うちの子にはハードルが高いと思ったからです。
「起きる時間はそのままで、朝ダラダラと過ごしている10分を、勉強に当ててもらう」
「朝の勉強に慣れてきたら、徐々に起きる時間を早くしていく」
という作戦です。
部活と勉強を両立するためのステップ4:
習慣化する
習慣化する作戦は、秘策を使ってみごとに成功しました。
詳しくはこちらをどうぞ↓
「毎日同じ時間にやること」は「習慣化すること」と相性が良いです。
三日坊主のうちの子でも、今のところ1か月以上続けることが出来ているので、きっと誰でも出来ます。
習慣化はやる気でなく、コツをつかめば習得できるんです。
ぜひ試してみて下さい。
勉強と部活を両立する上で1番大切なこと
家での勉強時間を確保する方法はもちろんですが、
勉強と部活を両立するために1番大切なこと…
それは
授業中にしっかり勉強するということです。
当たり前のようですが、これが1番両立に必要なことです。
中学生が1日のうちに1番勉強している時間は、学校の授業時間です。
「授業をおろそかにして、後で勉強し直す」ことほど効率の悪いことはありません。
授業時間に効率よく勉強するためには
- 睡眠時間(7~8時間)の確保
⇒それ以下だと、脳が働きにくく集中力が低下するおそれがある - ノートの効率的な使い方
- 復習・予習
これをできるのが理想です。
うちの子は、復習・予習は通信教育を使って15~30分で終えています。
はじめは、「こんな短時間で意味あるの?」と思っていましたが、毎日の勉強計画を自動で立ててくれるので、計画性のないうちの子には合っているようです。
例え15分でも、集中して勉強することができれば、ダラダラと1時間やるよりはずっと効果的です。
授業に集中できないという場合は、試してみて下さい。
きっといつもより、少しだけ授業内容が入りやすくなると思いますよ(^-^)
勉強と部活の両立をさせることは大変だと思いますが、お互い頑張りましょう!