- 平均勉強時間を増やせば、定期テストの順位が上がるのか
- どうやって勉強時間を増やしていけばいいのか
- 勉強時間を増やしても、成績が上がらない場合の対応
「何だか最近スマホばかりみて、勉強しなくなったなあ」
誕生日にスマホをプレゼントしてからしばらくは、そう思いながらうちの子を見ていました。
その後
「スマホ使用するなら通信教育を毎日やる」という約束も守らなくなったので、私がブチ切れるわけなんですが(^^;)
スマホのせいで、勉強時間が減っていたうちの子は、見事に成績が落ちていきました。
定期テストの順位は260人中、20番台から40番台へ。
5教科450点程とっていたのが、約410点まで落ちてしまいました。
今回は、そんな中学生の平均勉強時間をどうにか増やした(戻した)結果、どうなったかをお伝えします。
うちの子(中学生)の平均勉強時間
うちの子の平均勉強時間を、スマホ購入で勉強しなくなった(以前)と私がブチ切れて再開した(現在)で比較してみました。
学校の宿題や勉強の時間はさほど変わりませんが、通信教育分の時間が増えました。
一般的な中学生の平均勉強時間と比べてみる
2020年の中学生の平均勉強時間はこんな感じです。
学習時間(成績上位) | 学習時間(成績下位) | |
中学生全体 | 124分 | 96分 |
中学1年生 | 121分 | 88分 |
中学2年生 | 108分 | 88分 |
中学3年生 | 146分 | 112分 |
出典:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2020」
成績上位と下位に分けられていたことに、ドキッとしつつも…比べてみました。
結果はスマホに夢中だった頃は、下位の平均時間にも届いていない状態でした。
現在の勉強時間でギリギリです(^^;)
そりゃ、成績落ちますわ。
勉強時間を増やしてみた
とりあえず、成績が落ちたことに関しては本人もかなりショックだったようなので、私も協力することにしました。
毎日の勉強時間を増やす
増やすというよりは、元に戻したという感じですが、通信教育を復活してもらいました。
たった15~30分を復活させるために本当に頑張りました↓
本当はもう少し増やせると良かったのですが、部活と勉強の両立で、これが限界のようでした。
そして、部活から帰ってきてからの勉強は難しいようだったので、朝の勉強時間を増やすことになりました。
たったの15~30分でしたが、やらないよりはマシです。
ちりも積もれば山となるもんです。
テスト前の勉強時間を増やす
これまで、無計画にその日暮らしでしていた勉強でしたが、計画を立てることから始めました。
特にテスト前は、テスト範囲を日で割って、1日にやる内容を具体的に決めました。
通信教育でのテスト対策は、教科書や範囲を指定すると自動で計画を立ててくれるので、すごく助かりました。
1日にやる内容が決まっているので、量をしっかりこなすことで、結果的に時間が増えたという感じでした。
時間帯に合う勉強をする
朝と夜では、脳の働きが異なるので、その時に合った勉強をすると効率的であることを知り、試してみました。
記憶の定着は眠っているときに行われるので、眠る前の勉強は、復習や暗記が入りやすい。
朝はやる気や集中力を高めるホルモンがたくさん出るので、数学や論文などの考える勉強に向いています。
うちの子は、朝の考える勉強に合わせて、寝る前の5~10分で暗記BOOKや自分のノートなどを見返していました。
睡眠時間は削らない
睡眠時間は勉強効率に大きく影響します。
適度な睡眠は、集中力の持続や、記憶力の向上、やる気UPにも役立つことが分かっています。
睡眠時間と勉強については、
「東大に合格した受験生は平均7時間前後の睡眠時間をとっている」とのデータもあるくらいです。
他にも
「睡眠時間が1日5~6時間の子どもより、9~10時間の子どものほうが、海馬(脳の記憶力に関係する部分)が1割程度大きかった」
という研究があったり
「アルツハイマー型認知症の原因物質は、寝ている間に脳の血管から外へ出される」
などと言われているので、睡眠時間がどれだけ大切かがわかります。
勉強時間を確保するために、睡眠時間を削るのはやめましょう
人によって必要な睡眠時間は違うようですが、全人口の8割以上の人が7~8時間の眠りで回復する「ミドルスリーパー」なんだそうです。
ちなみに、睡眠時間が3~4時間で平気だという人は「ショートスリーパー」、10時間前後眠らないと元気になれない人は「ロングスリーパー」と呼ばれ、残りの2割弱の人はどちらかに当てはまります。
うちの子はおそらく、ミドルスリーパーなので、毎日7時間は眠るよう話しています。
勉強時間を増やした結果とまさかの落とし穴
今回勉強時間を増やした結果、5教科トータルで430点を取っていました。
順位は30番台まで回復したものの、当初の20番台を下回ったことで、ショックを受けている様子でした。
「こんなに勉強したのに」
結果を受けてのうちの子の言葉です。
いやいや、平均30分増やした程度で、劇的には上がらないでしょ。
とは言わないでおきました
しかし、テストを終えた2~3日後にあることが発覚しました。
通信教育を終えたうちの子が
「あ~!!こうだったのか~。ここやっておけば良かったわ~!」
と大きな声を出したので、何事かと聞いてみると
「テストと同じ問題が、通信教育に出ている。」
「やっておけば良かった。」
という話でした。
「えっ?何で?
(通信教育の)タブレットでテスト範囲指定して、ちゃんと問題解いてたじゃん!」
と私がたずねると
「いや…あれを全部やるのはさすがに多すぎるなあと思って、AIの設定に途中で変えた。時間なかったし。」
なのだそうです…
簡単に説明すると、テスト範囲を全体的にしっかりと勉強する設定から、AIが予測してポイントをしぼってくれる設定に変更したのだとか。
ちょっと待て~い!母そんなこと知らなかったぞ
多すぎるって、時間がないって、、、
スマホを見る時間はあるのに~??
しかも、最初の設定でしっかりやってれば、少なくともその問題は解けたんだよね!!
なるほど、通信教育から毎回届くメールには、しっかり「本日のお子さんの勉強時間は20分です」と書かれていました。
定期テスト対策の勉強時間にしては短いです…
子どもを信じて、メールには目を通してなかったんだよなあ
そんなこんなで
「今、楽することに逃げてたら、後で苦労するよ!」
「やると決めたなら、しっかりやろうよ!」
などと、久しぶりの説教モード。
私の考えが間違ってるとは思いませんが、言い方が良くなかった。
うちの子、かなりウザそうにしてました。
その後、子どもとの色々な経験を通して、もう口出しせず静かに見守ると決意したのですが、この頃の私にそんな余裕はありませんでした(^^;)
私の子育て意識を変えた、きっかけの一つです↓
勉強時間を増やしたのに成績が上がらない理由
勉強時間を増やしたのに、成績が上がらない理由は、
- 時間だけ増やして、勉強量が増えてない
- 勉強のやり方が間違っている
からだと思います。
1日の勉強ゴールを時間でなく、量で決めると結果が出やすいです。
時間で決めちゃうと、その日のやる気や集中力で、出きる量が変わってきますが、量で決めちゃえば確実にその分は勉強できます。
- 今日は3時間勉強するぞ
- 6時まで図書館で頑張るぞ
ではなく
- 今日は10~15ページまで勉強するぞ
- 20個の英単語を確実に覚えるぞ
ってな感じです(^-^)
やり方については、こちらで書いてます↓
勉強時間を増やさず成績を上げたいなら
成績をあげたいなら、勉強時間(勉強量)を増やすことは必要だと思います。
でも、「勉強時間がどうしても確保できない」「これ以上増やすのは無理」という場合もありますよね。
その場合出来ることは1つです。
それは、学校の授業をしっかり聞き、その日で確実に理解して帰ってくることです。
当たり前のことですが、ちゃんとできればすごく効果があります。
なんたって、中学生が1日のうちで、最も勉強していのは学校にいる時間帯です。
受験勉強はともかく、学校の定期テストに関しては、授業をしっかり聞くことが一番の対策になります。
だって、テストを作っているのは学校の先生ですからね。
授業中にしっかり勉強して理解するために、色々工夫してみましょう。
- 授業中にすべて頭に入れる気持ちで、集中する
- 「ここが重要」と先生が強調したところは、ノートにしっかりと書き込む
- わからない所があれば印をつけておき、休み時間や放課後に先生やわかる友達に教えてもらう
- 帰りの帰路で、暗記することを頭で繰り返す
- 寝る前にノートに目を通し、覚えているかの確認をする
その日習ったことは、その日で頭に入れるつもりで授業を受けることです。
もちろん完璧じゃなくても構いません。
それを毎日続けることで、テスト前の勉強がとても楽になります。
「毎日コツコツ」は最強なんです
とはいえ、今のうちの子の勉強量では、これから「受験」することを考えると、全然足りません。
今回の反省を生かし、もう少しだけやる気が出るといいなーと思う、今日この頃です(^^)