- テストの結果が悪かったんだけど、放っておいても大丈夫?
- 成績が悪くて心配なんだけど、口を出すと怒るから放っておく方がいい?
- 反抗期は放っておく方がいいとよく聞くけど、実際はどうなんだろう?
勉強しない中学生
本当に放っておいて大丈夫なのかな?
「放っておく」がどんな意味なのかにもよるよね
どういうこと?
私のように完全放置しちゃうと、いい結果にはならないってこと
勉強しないで、ダラダラしているわが子
「勉強しなさい」と口を出したくなりますよね。
構いすぎると反抗することは、頭ではわかっていてもついつい口を出しちゃいます。
うちの子は中学に入ってから、
毎日取り組んでいた通信教育をパタリとやめてしまいました。
勉強しないうちの子を1ケ月放っておいた結果、どうなったのか。
そして、それを解決した方法も合わせてお伝えします。
勉強しないうちの子を1ケ月放っておいたら成績が下がった
勉強しないうちの子を放っておくと、最後まで勉強しませんでした。
その結果、成績が落ちました。
当然ですよね。
勉強しなかったんですから(^^;)
「成績が落ちた」を具体的に言うと、苦手な英語の点数が20点下がり、得意の数学ですら10点以上も下がってしまいました。
そのため、テストの順位も学年20番台→30番台→40番台と見事に転がり落ちていきました。
これには、さすがに本人もショックを受けていたようでした。
「その時は」です。
結局その後もうちの子が毎日続けていた通信教育を再開することはありませんでした。
私がその事実を知ったのは、もう少し後のことでした(^^;)
勉強しない(しなくなった)原因はスマホでした
そもそも、なぜ勉強しないのか。
理由がわかれば、放置するのではなく、それを解決すれば良いわけです。
ちなみに、うちの子が勉強しなくなった理由は
スマホを買い与えたからです。
「周りの子がほとんどスマホを持っているのに、自分だけ持っていないのはキツい!」
と何度も訴えられ、スマホを持たせるかを夫婦で話し合いました。
夫から
「中間テストで30番以内に入れたら」
という条件が出されたので、
この時は頑張って勉強してました。
無事スマホを手に入れたわけですが、
それからというもの学校から帰ってくるなり、部屋にこもってスマホばかり触るようになりました。
恥ずかしながら私は、
子供が勉強せず、スマホばかり触っているということを、その時は気づきもしませんでした。
勉強しなくなったことに気づいたのは、
「夕飯の時に呼んでもなかなか来ない」
「寝る前になっても、お風呂に入らない」
「寝るのが遅い」
など、日常生活までだらしなくなってきた頃でした。
何度言っても態度を改めない子供に、いよいよ私の堪忍袋の緒がきれました。
(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
いいかげんにしなさい!!
私も感情的になり、子供が過換気になるほど怒ってしまいました…。
いやもう、本当に反省です。
そんな経緯もあり、二人で落ち着いた頃に改めてルールを決めました。
こはる家スマホルール
- 基本スマホは母が預かっておく
- 学校から帰宅し、宿題、通信教育(最低15分)、食事、お風呂、明日の準備がすべて終わった時点でスマホを渡す
- 2の項目がすべて終わった時間が何時であっても、スマホが触れるのは夜の10時まで
というルールです。
このルールを提案した時も、初めは
「何かお母さんに支配されてるみたいで、何か嫌!」
などと言っていましたが、
「こっちだって、こんなに細かく管理するなんて、嫌だよ!本当なら自分でやって欲しいんだよ」
「嫌なら、これよりいい案出して」
と話すと、
「確かにないな…」
としぶしぶ納得したので、しばらくはこのルールで様子をみることになりました。
ちなみに、子どもとルールを決めるためには、ある程度親子関係が良くないと難しいかと思います。
親子関係が悪いと感じる場合は、まず関係修復を最優先にしましょう!
放っておかず、勉強しない原因をみつけて解決する方が早い
うちの子のように、お子さんには勉強しない原因が必ずあると思います。
うちではスマホ以外にも、やる気がでない、部活で疲れてるなどの原因も重なっていたため、後述する方法で対応しました。
放っておくことは簡単ですが、その原因をみつけて解決してみませんか?
原因によっては、正しい方法で「放っておくこと」が必要な時もあります。
勉強しない理由1:
勉強以外に夢中になっていることがある
うちの子のように、スマホやゲームにのめり込んだり、自分の趣味に夢中になる子も多いでしょう。
その場合は、あなたの家庭に合ったルールを子どもと一緒に考えてみましょう。
夢中になっているものを一方的に禁止するのではなく、それもできて勉強もできる方法を一緒に考える方が、お互いWin-Winです(^^)d
特に趣味に没頭しているのなら、それを尊重してその才能を伸ばすような働きかけをすることも、選択肢の1つです。
趣味があるって、とてもステキなことです。
勉強しない理由2:苦手な教科がある
中学生に上がると、小学生の時と比べて教科も増えるし、内容も難しくなってきますよね。
うちの子もよく「小学校の頃はテストで100点取るのも簡単だったのになあ」とぼやいています(^^;)
苦手な教科では
- 勉強がより面白くない
- 授業についていけない
- どうやって勉強していいのかわからない
という悪循環になってしまい、なかなか勉強がはかどりません。
今ではうちの子は、苦手な教科を通信教育で勉強することで、
「どうやって勉強していいのかわからない」部分を解決しています。
ただ、苦手な教科を無理に勉強させると、より勉強しなくなるというケースもあります。
そんな時は思い切って、「苦手な教科は勉強しない」という手もあります。
だけど、それは初めだけです。
まずは、得意科目を中心に伸ばして、自信をつける。
得意科目で目標達成できれば、成功体験の嬉しさから苦手科目にも挑戦してくれるかもしれません。
勉強しない理由3:疲れている
学校生活だけではなく、部活や習い事、その他の活動などで体が疲れている時は、なかなか勉強しようという気になりませんよね。
うちの子も部活から帰ってくると「疲れた~」とソファにゴロンとしてなかなか動かないことも多々あります。
そんな子には、朝の勉強がお勧めです。
朝起きて勉強できるわけないじゃん!
そう思われるかもしれませんが、うちの子は「習慣づけ」で朝勉強するようになりました。
詳しくはこちら⬇️
朝の5分や10分だけでも構わないので、習慣付けをしてみると長続きしますよ。
記憶は寝ている時に定着するので、朝より夜の勉強をすすめている方もいますが、疲れて何もできないよりは、朝に少しでもできると大きく違ってきます。
そして、その時はできるだけ一緒に起きてあげて下さい。
大変ですが、きっと子供は嬉しいはずです。
子供が勉強している隣で、親がグーグー寝ていたら「自分は寝ているくせに…」などと不満がたまってしまうかもしれません(^^;)
勉強しない理由4:
勉強に対するやる気がでない
苦手な教科や疲れなどが理由で、やる気がでないこともありますが、思春期の頃はなぜかわからないけどやる気がでないことも多いんです。
そんな時には、まず勉強する目的を持たせることができれば、やる気につながります。
その場合は
「勉強しないと〇〇できない(なれない)」というネガティブな働きかけではなく
「勉強したら〇〇できる(なれる)」などのポジティブな方が良いです。
目的と言っても、はじめは「勉強したら、希望の高校や大学に行けて、将来好きな職業に就ける」のような大きなものでなくても大丈夫です。
(それが出来れば尚良いのですが)
例えば目的を、小さなご褒美のようなもので設定してみてもいいでしょう。
- 1日30分勉強ができたらスマホやゲームが1時間できる
- 今日の分の宿題をこなすことで、お小遣いがもらえる
- この本を1冊読んだら、テレビが1時間みれる
こんな感じで
遠い将来ではなく、すぐに得られるご褒美を設定することが効果的です。
また、「テストで良い点をとったら」という結果ではなく
「この本を1冊よんだら」とか
「このドリルを5ページ終わらせたら」のような、
具体的な勉強方法(勉強する過程)に対する褒美の方が効果的であることもわかっています。
勉強する目的がなく、勉強する気になれない時には、こんな小さな目的(ほうび)設定から始めてみるのも手です。
いずれ、将来の大きな目標を持つことが出来れば、1番のやる気につながります。
また、今やる気がなくても、先に行動することでやる気がついてくることもあります。
やる気のなかった掃除を1度始めてしまえば、隅々までキレイにしたくなるようなあの感覚です。
勉強しない理由5:
学校生活や友だち付き合いの悩みがある
学校や友だち関係で悩みがある場合、勉強どころではないですよね?
「暗い表情してるな」
「いつもより話さないな」
「ずっと部屋に閉じこもってるな」など、
いつもと違うなと感じたら、まずは話をじっくり聞いてあげましよう。
- 話を聞いたらすっきりして、翌日には忘れる程度のことなのか
- 様子をみて良さそうなのか
- 学校との調整が必要なのか
内容を判断して、一緒に解決しましょう。
この場合、過干渉にならないように注意が必要です。
詳しくは次の「勉強しない理由6」で書いています。
勉強しない理由6:親が過干渉になっている
最近では、「毒親」や「教育虐待」という言葉を耳にすることも多くなってきました。
そこまでではないにしても、
何度も「勉強しなさい」と言われ続けると、やはりやる気を失ってしまいます。
勉強だけじゃなく、日常生活にも「こうしなさい。ああしなさい。早くしなさい」などと口を出してしまっては、反抗の態度もますます大きくなり、やる気をなくしてしまいます。
うちがそうでした(^^;)
思春期は「子供が大人になるために自分自身を育てている時期」です。
たくさんの経験をして、
悩んで、挫折して、立ち直る
それを繰り返して、大人になっていきます。
そんな中、親が先回りして、あれこれ口や手を出してしまっては、自分を育てる行為が十分にできません。
こんな時こそ、「正しく放っておく」の出番です。
放っておくなら正しい方法で
放っておく=ネグレクトであってはいけません。
過保護や過干渉と同じように、全く干渉しないこと(ネグレクト)もまた問題です。
うちも恥ずかしながら、勉強していないことを気づいてあげられませんでした。
下の子ばかりに構いすぎて、気にも留めていませんでした。
本当に完全放置だったんです。
子供に関心を寄せず、放っておくことは、確実に悪い結果を招きます。
放っておく時は
常に子供に気を配り、必要な時に手をかせるようにしておくくらいがちょうど良いです。
子供が何しているのか、どんな気持ちでいるのか常に横目で確認しながら、勉強してほしいオーラを消す。
子供が悩んでいそう、助けてほしそうだと感じたときは、無理に何があったかを聞き出そうとせず、「どうした?体調わるい?」などと軽く声をかけ、子供から話し始めるまで待つ。
勉強していないと感じても、「勉強しなさい」とは言わず、静かに見守り、子供の意欲を高めるような環境づくりに専念する。
1日1時間でもいいから子供の見えるところで(リビングなど)、読書や何かの勉強などを親もやってみる。子供が近くに来るなら、「一緒にここでやる?」などと軽く誘ってみる。
そんなことを繰り返しているうちに
「私は何も言わないけど、あんたのこと気になってるぞ~。必要な時はすぐに手をかすぞ~」
という親の気持ちが子供に届くようになります。
子どもによっては、そうなるまでにかなり時間がかかるかもしれません。
ですが、そこは踏ん張ってみましょう。
親が変わらないと子供も変わらないということを、私は身をもって実感しています。
踏ん張った結果、子供が少しずつ変わっていく姿を見た時、本当にすがすがしい気持ちになりますよ。
子供の自立を促すには「目を離さず、手を離せ」です。
ぜひ、わが子を一人の対等な大人と思って接してみて下さい
(「まだまだ子供だもん、無理よ~」という気持ちをどうか抑えながら)
そうすると、だんだん声かけの仕方が変わってくると思います。
対等な大人に「○○しなさい!」なんて、上から目線の言葉は使わないですからね(^^)