- 毎日ガミガミ言っている自分がもう嫌
- 反抗期の子とうまく付き合う方法が知りたい。ちゃんと会話したい。
- 私も子供も、皆が安心できる楽しい家庭にしたい
中学生のうちの子、反抗したり、無視したり、もう気が狂いそう。
本当、反抗期って子供も大人も大変だよね。
何かいい対処法はないかな?
私がやってみた対処法で良ければ、教えてあげるよ。
反抗期の子をもつ親って、本当に大変ですよね。
「反抗期の子には、こうした方がいい!ああした方がいい!」
という対処法はたくさん目にするのですが…
実際にやろうと思ってもなかなかできないんですよね!!
だって、反抗期ってこうですよ↓
「だから何?」
「わかってるし!」
「はいはい。そうだね~(棒読み)」
「…(無視)」
「は~?!(;゚Д゚)」
なんなんだ、その態度は!
私も自制心を失い、イライラ炸裂でした(^^ゞ
いや~。大人げなかったです。
そんな私が、今やポカポカ穏やか母ちゃんへと、激変しました。
今回は、そんな私が試してみた反抗期への対処法を書いてみようと思います。
知っておくべき!反抗期の本音
私は助産師という仕事柄、子どもが小さいころから「性教育」というものをしていました。
その中で「思春期になったらホルモンのせいでイライラしたり、感情の波が激しくなったりするよ~」とずっと言い続けていました。
そのため、反抗期かな?と軽く思うくらいの最初の頃は、
「ホルモンのせいでイライラしてるの。放っておいて!」
などと可愛らしい反応をしていたのですが、しっかり反抗期に突入したら、氷くらい冷たい態度に変わってしまいました。
恥ずかしながら私は、こんな反抗期を前にして、すぐにイライラしてしまい適切な対応ができていませんでした。
まんまと子どもの土俵に上がってしまい、自分のペースを崩されてしまったわけです。
「何考えてるんだか…」
毎日そう思いながらも、その本音に気づいてあげようとしなかったのが、関係を悪くした原因だったと思います。
自分の反抗期の頃を思い出してみました
私が中学の頃も同じように反抗期がありました。
その頃はやはりイライラMAXで、母子家庭で頑張っていた母に対して、とても冷たい言葉を浴びせていました。
とにかく自分のペースが乱されることに、すごくイライラしていたのを覚えています。
なので、「○○しなさい」という母の言葉や、休みの日に家族皆で出かけるという行為ですら、イライラの対象でした。
反抗期の本音をまとめてみました
ネットやSNSで「親とうまくいっていない」と悩む、反抗期の本音をまとめてみました。
- 自分が何をしたいのか、わからない
- 何をしても満足感がない
- 今の自分が自分じゃない感じがする
- 原因のわからないイライラを、どこにぶつけていいのかわからない
- 親がイライラしていると、こっちまでイライラする
- 良いことをしても褒めないのに、ちょっとしたことですぐ注意するのにムカつく
- 言われることが正しい程イライラが増す
- 上から目線がムカつく
- 自分もできないことを、こっちには押し付けてくるからイライラする
見ての通り、反抗している当の本人でさえ、何にイライラしているのかわからない、どうしていいのかわからない状態なのだということがわかります。
また上から目線や威圧的な態度など、親の関わり方1つでイライラが増していることが多いようです。
そこで、私は考えました。
どうしたら、お互いが嫌な気持ちをせず、居心地の良い関係にすることができるかを。
反抗期への対処法を試してみた
色々な対処法の中から、効果がありそうだと思うものを試してみました。
その結果、2週間後くらいから変化がみえてきました。
そして1カ月以上経過した今ではこんな感じです↓
- 少しずつ会話が増え、自分から学校や友達のことを話すようになった。
- 宿題をリビングでするようになった。
- リビングで勉強しながら「学校疲れる」「もう嫌だ」「勉強やりなくない」などと愚痴が多くなった。
(今まで言わずに溜めていたいたものを、私に発散するようになりました) - すぐ下のきょうだいに対して、少し優しくなった。
(前は、すぐにイライラしたり、突っかかるような言い方をしていました)
ということで、
私がうちの子に試してみた「反抗期への対処法」を書いてみたいと思います。
1.最後まで反抗期に付き合う覚悟を決める。すぐに結果を求めない。
反抗期をのり越えた親御さんが口をそろえて言っているのは、
すぐに結果は出ないし、根気がいるということです。
3歩進んで2歩下がる状態なので、進んでいる気がしないし、心が折れそうになるけど、決してあきらめないぞという気持ちが大切です。
本気で親子関係を良くしたいのであれば、最後まで根気強く付き合う覚悟が必要だと考えました。
子どもを変えるには、まず親自身から。
反抗期への対処法で1番言われていることです。
「あんなひどい態度をとるのに、なんで私の方がご機嫌をとるような真似をしなければならないんだ」
「私は何一つ間違ったことは言っていないのに…」
関係が最悪だった頃の私は、そう思っていました。
ですが、反抗期にある子の気持ちが客観的に見えてきた頃、
あんな態度をとるうちの子にも、心の奥底には悩みや苦しみがあるんだよなと感じられるようになりました。
そう思えるようになった時、
「よし、最後までとことん付き合うぞ」と覚悟を決めました。
2.自分の機嫌は自分でとる
イライラは伝染します。
特に、思春期の子からは倍になって返ってきます。
子どもと向き合うとき、冷静になること、客観視できることが、とても大切です。
自分の機嫌とりを、子どもに求めてはいけません。
自分の機嫌は自分でとるべきです。
これまで私のイライラの原因は、子どもにあると思い込んでいました。
でも、ちゃんと自分に向き合って考えてみると、違うことに気づきました。
仕事でのストレスだったり、下の子のワンオペ育児、夫との関係からのイライラが根っこにあることに気づきました。
子どもの態度でイライラしていたのではなく、もともとあったイライラを子どもに押し付けていたんです。
そこで自分のイライラを鎮める方法を考えました。
現在私は3人目の育児で育休中です。
下の子はまだ1歳で可愛い時期ですが、大変なこともあり、ストレスもたまります。
しかし、夫は帰りが遅いし、中学生も帰ってきたら反抗期だしとイライラは積もるばかり。
私はネガティブな一面があり、一人で考え事をすると、どうしても悪い方に考えてしまいます。
そういう時は、気の合う人と会話することでスッキリすることは自覚しています。
でも親しい友人は皆、仕事をしているので、なかなか会って話すことが難しいです。
そこで、思い切って地域の施設を頼ることにしました。
3人目にして初めて「子育て支援センター」へ行ってみたんです。
そこでは、同じような悩みを抱えているお母さんの話を聞いたり、保育士さんにこちらの悩みや愚痴を聞いてもらうだけでもスッキリしました。
そうやって、私のストレスは家族に投げず、私自身で解消するようにしました。
3.積極的に見守る(子どもを観察する)
育児に正解がないように、反抗期への対処法にも正解はないと思います。
同じように対応しても、その子の性格や家庭の状況で効果があったり、なかったりするでしょう。
その対処法がうちの子に合うのかどうか、やってみないとわかりません。
そこで私はまず子どもをよく観察してみることにしました。
どんな風にイライラしてるか、どんな対応でイライラが増すのか。
どんな声かけや対応の時にマシになるのか。
普段通りに接してみながら、こっそり観察し続けました。
そうすることで、子どものイライラのパターンが何となく見え、対処法を当てはめていくことができました。
4.子供が嫌がる声かけをしない
私の場合、子どもが嫌がる声かけとして
「勉強しなさい!」のように、「○○しなさい!」と言うことが多いなと気づきました。
なので、それは封印することにしました。
それから、うちの子の特徴として気づいたのは、
会話が増えてくると、愚痴を言うようになったのですが、それに対して私の意見を言ったり、冗談ぽく返すとイラっとした表情をすることに気づきました。
例えば
「何で勉強しなきゃいけないんだ~。テストばっかり続いて、もう嫌だ~!」
と言う愚痴に対して、
「勉強しないと希望の高校に受からないよ」
「勉強して後悔することはないけど、勉強しなかったら後悔することが多いんだよ」
こんな感じで、説教や意見しちゃうと逆ギレされるし、
かといって、
「頑張れ~!お母さんは応援するぞ~!」
と旗をふる真似をしてふざけていると、ギロっとにらまれてしまいました(^^;)
それよりは、
「本当だね。大変だよね。」
と真剣に、ただ共感するだけの方が反応が良いので、今はそうしてます。
あと、これは世間でもよく言われることですが、
「頑張れ!」も言わないで、と言っていました。
やはり「頑張ってるのに!」と思うんだそうです。
仕事では絶対に使わないようにしていた言葉なのですが、子どもには簡単に言っていたなあと反省しました。
それから、「あれした?」「これもしなきゃ!」「早くしなさい!間に合わないよ」などと、先回りする声掛けもとても嫌がりました。
そんな言葉が増えていたのはきっと、私が無意識にうちの子を子ども扱いしていたのが原因です。
もちろん反抗期である中学生はまだ子どもですし、大人になるために、学んでいる時期です。
出来ていないことに対して、指摘したくなりますが、本人たちも出来ていないことを自覚しながらも、それでもマイペースでやりたいのです。
そして、大人と同じように接してもらいたいと思っています。
上から目線ではなく、対等な人として。
「半人前の子に、そんなことできないよ!」
という気持ちをどうか抑えて、対等に接してみて下さい。
きっと反応が違ってくると思います(^-^)
「半人前のくせに、可愛いやつだなあ」と本当の大人である私たちが、余裕を持てるといいですよね(^^)
成人年齢も18歳に引き下げられました。
考えたらあと3~5年で成人です。
自分で生きていく力を身に付ける、絶好の時期です。
「失敗してもいいから、自分でさせてみる」
そう思える勇気を持ちましょう。
失敗しても、そこから立ち直る方法を学ぶことが、今の時期には必要なことだからです。
自分で考えて、やってみて、その行動に責任をとる。
大人への第一歩です。
5.子供の話を否定しない
ようやく子どもとの会話が増えてきたなと感じた頃、私は大失敗をしています。
それは、うちの子とその友達がスマホで会話をしているのを聞いた時のことです。
うちはリビングと子ども部屋がふすま1枚で仕切られているだけの構造なので、スマホで会話している様子がよく聞こえます。
しかも、その時はスピーカーで会話をしていたので、なおさらでした。
うちの子がとても仲良くしている子と喧嘩をしたらしく、その愚痴を他の友達に聞いてもらっていたのです。
まあ、思春期ならよくあることなんでしょうが、そのときの言葉づかいや言い方が、とにかくひどかったんですよね(^^;)
なので、それを1時間近く聞かされている友達も気の毒になってしまって、ついつい
「イライラする気持ちはわかるけど、あんな愚痴を友達に言うもんじゃないよ!」
「ずっと聞いてる友達の身にもなってごらんよ。お母さんも聞いててイライラしたよ。」
「お母さんなら、こんな言い方する人と友達したくないって、思っちゃうよ。」
などと、子どもを否定することをバンバン言ってしまったんです。
そのため、「お母さんには、わからないよ!」と
それ以降しばらくは、友達や学校の話はしてくれなくなりました。
3歩進んで3歩下がった気分でした(T_T)
もちろん、子どもに言ったことは正しかったと、今でも思ってますが、
反抗期のわが子へ対する態度としては0点だったと思います。
反抗期はとにかく、自分の気持ちを親に共感してもらいたいんですよね。
否定はされたくない。
だからどんな状況であろうが、私は子どもの味方であるべきでした。
もちろん、子どもが間違っていたら、間違っていることは指摘しますが、まずは受け止める。
私は、全面的に子どもが悪いことを責めて、完全に否定してしまいました。
そうではなく
「その言い方は良くないよ。でも、それほど追い詰められったってことだよね。辛かったね」
というような内容なら、納得してくれたかもしれません。
ただ、うちの子はどうやら少しあまのじゃくの様なので、きっとこのセリフをそのまま使うと素直に受け入れない気がします。
なので、うちの子に話すなら
「その言い方は良くないし、ちょっとこわいよ。まあ、そのくらいしんどかったんだろうなとは思ったけどね。こんな時はお母さんにぶちまけるといいよ。1時間でも2時間でも聞くからさ!」
こんな感じでしょうか(^^)
間違ってることは指摘しつつも、「嫌だった」という子どもの気持ちはすべて受け入れることですね。
6.小さなことでも見逃さずに褒める・感謝する
褒めること、感謝すべきことは、どんなに小さなことでも見逃さないようにする。
これは決して、なんでも褒めるということではなくて、褒めるに値すること、感謝に値することをみつけるということです。
例えば
子どもが、自分で食べたお菓子のゴミを捨てたとします。
「お菓子のゴミちゃんと捨てて、すごいね~。ありがとう。」だと、無理がありますよね。
(例えがひどくて、スミマセン(^^;))
だけどそのゴミが、他の兄弟が散らかしていたものなら
「ありがとう。助かるよ。」と言うべきです。
他にも、
- トイレットペーパーを取り換えてくれていた
- 洗面所のタオルをかえてくれていた
- 下の子の世話を焼いていてくれた
みたいな人のために何かをしている時には、見逃さないようにしています。
それから、毎日やっていることでも、その中から何かいい所を見つけて、褒めるようにしています。
- 「今日はいつもより早く宿題終われたんじゃん。すごい。」
- 「ノートこんなにまとめたの?しかもきれいな字じゃん」
- 「今日疲れてるって言ってたのに、部活行ってきたんだ。えらいじゃん。」
こんな風に、毎日何か達成していることを見つけて、褒めるようにしています(^^)
7.間違ったことは、素直に謝る
親だって人間ですから、間違うこともあります。
間違ったことは、素直に認めて謝ることが大切です。
子どもには、そう伝えますが、私は子どもに対して、謝れないこともありました。
謝るどころか、
「あんたが、いつもそんな態度だから、誤解されるんだよ」
と、子どものせいにしたりして…。
本当にひどい母親ですね(-_-;)
今では、間違ったことは潔く謝るようになりました。
そうすると、逆に子どもが優しく接してくれたりします。
「いいよ。こっちも悪かった所もあるし…」みたいな感じで(^-^)
まずは自分から変わる
反抗期とのつきあい方に悩むとき、子どもを変えるための最短の方法は、自分が変わることです。
自分を変えるのは、なかなか難しいし、勇気が入ります。
「自分は間違ったことはしていないのに!」
「何で私が変わる必要があるんだ」
そんな気持ちにもなるかもしれません。
だけど、完璧な人間なんていません。
正しいと思い込んでやっていたことが、子どもを追い詰めていることもあります。
そこを少しずつ見つけて、訂正していくんです。
完璧を目指すのではなく、お互いに弱い部分を認めあって、子どもと一緒に成長できるといいですね(^-^)
最後に
自分を変えたいけど、どうしていいかわからないとき、参考になった本です。
とても読みやすかったです。本が苦手な方もぜひ⬇️