- やる気を出して、自分から勉強してほしい
- 毎日勉強せず、ダラダラ過ごしている中学生をどうにかしたい
- うちの子のやる気スイッチは一体どこにあるんだ!
うちの子、ずっとダラダラしてばかりで勉強しないんだよね~
うちもそうだったよ。
毎日部活で疲れてるし、スマホばかり触るから、なかなかやる気が出ないみたいで。
どうにか勉強のやる気を出す方法はないのかな?
うちの子に試してみたことで良かったら、教えてあげる
勉強のやる気をだすって本当に大変ですよね。
うちの子は中学校に上がってから、やる気をどんどん失ってしまいました。
「勉強しなさい」
「早くお風呂に入って!」
「明日の準備は?!」
「いつ寝るの!早く寝なさい!!」
毎日こんなことを言わないと、何もしようとしないうちの子に毎日イライラしていました。
うちの子のやる気スイッチは一体どこにあるんだろう?
そう思い、色々試してみた結果を報告します。
やる気がないのは当たり前
「やる気がない=意志が弱い」ではない。
やる気に関する本の中で、多くの方が言っていることです。
私は「やる気は意志の問題で、根性でどうにかするものだ」と思っていたので、驚きました。
脳は基本的に楽をしようとする性質があるので、やる気がないのは当たり前なんだそうです。
逆にやる気を意志だけでどうにかしようとすれば失敗しやすいので、
やる気を出す”コツ”を知るべきだと学びました。
やる気がでない人は、意志が弱いのではなく、やる気を発揮させるコツを知らないだけ。
コツを知って練習をすれば誰にでも出来ると知ったとき、すごく安心しました。
だって、中学生に強い意志を持たすことって難しそうじゃないですか(^^;)
やる気を出すには行動するしかない
「それが出来ないから困ってるのに!」
そう思ったあなた、気持ちはわかります。
私も同じことを思いましたから(^^;)
でもですね、実はやる気って、
気持ちで起こすものじゃなくて、体が動いてから初めてスイッチが入るようなんですよ。
これは、脳の構造上の問題なので、仕方ありません。
だからこそ、意志が弱くても出来るんです(^^)
そう考えると、コツさえつかめば誰でもできそうな気がしませんか?
だから”やる気を出すコツ”は、いかに行動しやすくするかを考えることなんだと私は思ったわけです。
ということで、うちのやる気なし中学生を動かす方法を、色々試してみました。
やる気を出すコツを試してみた
やる気を出す方法を、出来そうだなと思うことから手あたり次第に試してみました。
役に立ったことを発表します。
やる気を出すコツ1:習慣化する
うちの子に一番効果があったと感じたのは、習慣化することです。
習慣化って、「大変そう」とか「ハードルが高そう」とか思われがちですが、実は習慣化する方が楽に行動できるようになるんです。
うちの子を習慣化できた秘策を別記事に書いていますので、良ければどうぞ↓
脳には「すぐに慣れてしまう」という性質があるそうです。
そうでないと、毎日が刺激的すぎて疲れてしまうからです。
脳が慣れるということはこういうことです↓
楽しいことが慣れてくる⇒やめてしまう(3日坊主)
めんどくさいことが慣れてくる⇒続けられる(習慣化)
ということで、毎日の歯磨きのように、勉強を習慣化してみることにしました。
習慣化もコツが分かれば誰でもできます。
ぜひトライしてほしいです。
やる気を出すコツ2:睡眠をしっかりとる
睡眠時間が足りない、質の悪い睡眠をとっている場合、やる気につながりにくいそうです。
そして、睡眠は集中力や記憶力にも影響してきます。
スマホを買い与えたばかりの頃は、私が放置していたこともあり、0時頃まで起きていることもありました。
ですが、今では22時には就寝してもらうようにしてます。
(時々こっそり漫画を読んだりしているので、その時は少し遅くなりますが)
朝は6時に起きるので、睡眠時間は7~8時間になります。
睡眠改善だけでやる気を出すのは難しかったと思いますが、他の項目と合わせることで良い影響が出たと思います。
やる気を出すコツ3:片付け・整理整頓をする
脳には目から入った情報に、最も大きな影響を受けるという特徴があります。
散らかった環境だと目移りしやすいため、勉強に集中できず、やる気もそがれます。
そのため、片付けが大切になってきます。
それに、もう一つの理由として
片付けるという行動自体が脳を鍛えることになるそうです。
鍛えることをせず、甘やかされた脳は「めんどうなことはしたくない、楽をしたい、人任せにしたい」という欲求が強くなり、行動するのが苦手になるんだとか。
ちなみに脳を鍛えるには、家事をしたり、脳トレをしたりすることも効果があるそうなので、
うちの手伝いをしてもらったり、一緒に脳トレゲームをして遊ぶことも、やる気につながるかもしれませんね(^-^)
うちでの片付けは、とても簡単にできる範囲でやってもらいました↓
- 勉強机の上には使うもの以外、何も置かない
- 机の前には何も貼らない、飾らない
- リビングで勉強することもあるので、そこも片付けておく
とにかく気が散る原因を取り除きました。
元々勉強机の前には、押しのキャラクターグッズが飾られていたのですが、それを目の届かない所に移すことで、ボーっと眺める時間が減って、集中できるようでした。
それから、片付けとは少しずれるのですが、
勉強中に見ると、絶対に気が散る最大のアイテムがありますよね。
そうスマホです。
スマホに関しては、近くに置かないことを徹底してもらいました。
スマホは、たとえ引き出しやかばんに収めてあるとしても、近くにあるだけで勉強に集中できないという実験結果もあります。
勉強中は目の届かない所、できれば別の部屋に置いておくことをお勧めします。
うちの子はリビングで勉強していた時、ちょっと離れた棚の上に置いていたスマホをわざわざ取りに行ってまで見ていることがありました。
しかも、手に取り出したらなかなか離さないので、全然勉強を始めることができません。
そのためうちでは、スマホをきっかけに勉強をしなくなって以来、私があずかることになりました。
もちろん、スマホをあずかってからは、勉強にとりかかるまでの時間がずいぶん短縮されました。
やる気を出すコツ4.一緒にやる
詳しくは「習慣化」の記事を読んでほしいのですが、私も子どもと一緒に早起きして勉強しました。
脳は他人を真似するようにできているそうです。
友達同士の話し方が似ていたり、考え方が似ていたりするのも、そういう働きによるものだとか。
ということで、「私もやれば子どももやりたくなるんじゃない!?」という単純な発想で始めてみました。
これがなかなかいい結果を出しており、今のところ毎日の勉強が習慣化できています。
やる気を出すコツ5.ご褒美を効果的に使う
ご褒美に関しては
「効果あり」
「効果があっても持続しない」
「最終的にモチベーションが下がる」
などと意見が分かれるところです。
うちでは過去に、”スマホ購入”を褒美として使ったところ、ものすごい効果を発揮したという経緯があります。
なので私は褒美に対して、上手に使えば与えても良いと考えています。
上手に使うと強調したのは、実はスマホ購入後に急激に勉強しなくなったという続きがあったからです。
ご褒美でやる気をだしてもらう場合には、いくつかのポイントがあるので、そこを注意してもらえればきっと役に立つと思います。
- 遠い将来より近い将来に与える
- 大きなご褒美1つより、小さなご褒美をこまめに与える
- 結果より経過に与える
遠い将来より近い将来に与える
「1か月後の定期テストで全教科90点以上を取れば、○○がもらえる」より
「毎日ドリルを5ページこなせば、1週間後に○○がもらえる」と言う方が効果があるし、
「今日英単語10個を覚えれば、○○がもらえる」だと、更に効果があるということです。
大きなご褒美1つより、小さなご褒美をこまめに与える
例えば、1週間目標達成したら、文房具一つ買ってあげるとかでも良いと思います。
ちなみに、褒美は物でなくても大丈夫です(むしろ、物ではない方が良いという人もいます)
「褒める」ことや、目標達成することもまた、ご褒美の代わりになるんです。
チェック表を作って、「毎日できたらレ点や〇印などでチェックを入れて1週間できたらご褒美をあげる」でも良いかと思います。
毎日の目標を達成することでも、ご褒美をもらうのと同じような幸福感を脳は覚えるそうなので、「チェックを入れる」という行為自体がご褒美になります。
レ点や○印の代わりに、お子さんの好きなシールやスタンプなどを買ってあげて、それを使うのも効果的かと思います。
結果より経過に与える
もちろん日々の目標が達成したら、たくさん褒めてあげましょう。
結果を褒めるよりも、経過を褒めた方が効果的なので、
「今日も暗記たくさん出来たんだ、すごいね」とか
「今日の問題多かったのに、良く頑張ったね。お疲れ様」とか
その都度ほめてあげましょう。
やる気を出すコツ6.スモールステップを使う
スモールステップとは、目標を細かく分けて、それを一つずつ達成することです。
自分で立てた目標を達成すると、脳がご褒美をもらえたかのような感覚になるのだそうです。
ご褒美はやる気につながりますから、スモールステップはやる気を出すのにすごく効果的なんです。
それに、小さな目標をコツコツと達成することで、最終的には大きな目標が達成できるので、結果が出せます!
まさに一石二鳥です(^^)
そしてスモールステップで立てる小さな目標は「達成できる程度の簡単なこと」を設定するのがお勧めです(特に始めたばかりの頃は、すごく簡単なことで良いです)。
難しくてなかなか達成できないと、やる気を失ってしまうからです。
うちの子の場合が勉強の習慣化を始めたばかりの頃は、「毎朝10分だけ」とか「問題集2ページ」という目標を立ててこなしていました。
起きる時間が少し遅くなったときは「問題集2ページ」を「問題3問」へと変更するB案まで用意していました。
とにかくその時は、「朝起きて勉強をすること」が目標だったので、本当に簡単な内容で良かったんです。
目標設定はゴール設定です。
ゴールがわからないと、走りだせません。
「今日はここまでやれば終われる」という目標設定で、やる気アップを目指しましょう。
やる気がない中学生にお勧めです
ここまで色々書いてきましたが、結局これを読んだ方が早い!
と言う程の良書をご紹介します↓
東大教授で脳研究者である池谷裕二(いけがやゆうじ)さんが書いた、小学生でも読める本になっています。
この本をお勧めする理由
- 漫画も織り交ぜながら書かれているので、本が苦手な方でも読みやすい。
- 15分~20分程で読める、80ページの薄い本なのに、かなり読みごたえがある。
- タイトル通り、親子で読める(うちの中学生と小学生の子には、「おもしろい」と好評でした)
私はやる気について書かれている本を数十冊読んだのですが、それらすべてがこれ1冊にまとめられてるなあと思う程、わかりやすかったです。
池谷さんいわく、『やる気スイッチには大きく4つあり、どれか1つを押せばやる気が出る』とのことです。
やる気について、わかりやすく簡単に理解したいという方にはぜひ読んでもらいたいです。